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『認知症を予防して、幸せな老後を送りましょう』その2

その1では、3つの機能を意識し 鍛え続けることで認知機能の低下を予防することが必要であることについて書きました。

その3つの機能の1つは「エピソード記憶」でしたが、これは体験したことの記憶を思い出すことです。昨日の出来事 先週の出来事などを 今、過去の出来事をアウトプットし思い出す行動です。

よく言われているのが、「昨日の夜の食事のメニューは?」「お昼は何を食べましたか?」ということを記憶をたどって思い出す為に質問をされます。しかし、現役を引退した老後の生活では、毎日が日曜日のようなもので、あまり変化のない毎日を送っています。中には一人だけで食事をし、寂しさのあまりテレビを見ながら食事を取り、まったく会話の無い食事が毎日毎日続く人もいることでしょう。あまり変化の無いばかりか刺激も無いという状態の毎日を送っていれば、当然エピソードも無く、記憶に残るといったものは、ほとんど無いに等しい生活です。

そのような生活の連続では認知症で無くても 昨日、2日前、3日前のことを思い出させと言われても無理です。あまりにも記憶に残るものが無く、クイズと同じようにヒントが欲しいという気持ちになります。バリバリのビジネスマンはスケジュール帳を使って未来の予定を書き込みます。最近はスマホでスケジュール管理をしている人も多いことでしょう。どのようなツールを使ってスケジュール管理をするにしても、過去の記憶をたどる時は、スケジュール帳を見返すことが多いと思います。このスケジュールの一行が重要なヒントとなり過去の出来事が蘇らせるのです。

そこで、お勧めの例の一つとして、大型カレンダーに予定とは別に記憶を蘇らすためのヒント(エピソード)を書き込んでおくことです。

そして、時間のある時などにカレンダーの前に立ち過去一週間のカレンダーをじっくりと見て声を出して、「この日は何をしたか」「何があったか」、その時の気持ちなどを振り返ってみましょう。

他人に説明をすることを想定して話の展開を考えながら記憶をたどっていきます。

いろいろな気づきがあり、反省点も生まれ、今後の行動にも生かすことができます。

そして、何といってもエピソード記憶の機能を鍛えることにつながることでしょう。

カレンダーの一行からヒントを得ると、いろいろと頭の中に浮かんでくるはずです。

ヒントを基に記憶を辿り、頭を働かせてください。きっと良い結果が出ると思います。


「認知症を予防して幸せな老後を送りましょう。 No.3へ続く」


カレンダー」に記憶をたどるためのヒントを記入
カレンダー」に記憶をたどるヒントを!

 
 
 

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